22.Juni.2018
一人になりたいなーと思うことがある。
子どもも、オットも、親しい友人もいない所で、自分の専門だけで生きてみたい。
ママでもなく、妻でもなく、りり個人として。
体力ギリギリまで働いて、疲れて帰って、晩酌しつつ映画でも観たり、
コンサート聴きにいったりして、好きな時間に寝て、好きな時間に起きる。
ふらりと一人旅をする。知らない地で知らない人としゃべってみる、という。
オットは、一日仕事すると、早く家に帰って家族の顔が見たい!と思うようだけれど、
私は、仕事を請けるととことんその世界に浸って、
家族がいるという現実に戻りたくないと思ってしまう。
子どもといるんだから、合理的なこれがいいとか、健康な食事を作るとか、
部屋を掃除するとか、洗濯するとか(洗濯物干しが家事の中で一番好きだけど)
そういうの面倒!と感情では思う。
でも、やっている。
赤信号とか、車がいなければわたっていいじゃん、と思う。
人が殆どいない道路ならいいじゃん。
でも、子どもがいるから、やる。その場にいなくても、守る。
これが面倒だと思うことがあるんだよなあ。
でも、子どもたちとオットという存在が、
破天荒で適当な私を、現実に繋ぎ止めてくれている命綱なのかもしれない。
おっぱいで寝かせたはずの、トド状態で寝ていた娘が、ぎゃーと泣いてママを呼ぶ。
一瞬「あーくそ面倒だな」と思ってから、笑顔でママに戻って抱っこして、
ほっぺにちゅっちゅ攻撃をする。
気まずくなるくらい長く見つめられてから、にこっと返され、顔に触れられると、
ああこれでいいのかもな、と幸せな気持ちになる。
そんな感じで毎日過ごしています。
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子どもも、オットも、親しい友人もいない所で、自分の専門だけで生きてみたい。
ママでもなく、妻でもなく、りり個人として。
体力ギリギリまで働いて、疲れて帰って、晩酌しつつ映画でも観たり、
コンサート聴きにいったりして、好きな時間に寝て、好きな時間に起きる。
ふらりと一人旅をする。知らない地で知らない人としゃべってみる、という。
オットは、一日仕事すると、早く家に帰って家族の顔が見たい!と思うようだけれど、
私は、仕事を請けるととことんその世界に浸って、
家族がいるという現実に戻りたくないと思ってしまう。
子どもといるんだから、合理的なこれがいいとか、健康な食事を作るとか、
部屋を掃除するとか、洗濯するとか(洗濯物干しが家事の中で一番好きだけど)
そういうの面倒!と感情では思う。
でも、やっている。
赤信号とか、車がいなければわたっていいじゃん、と思う。
人が殆どいない道路ならいいじゃん。
でも、子どもがいるから、やる。その場にいなくても、守る。
これが面倒だと思うことがあるんだよなあ。
でも、子どもたちとオットという存在が、
破天荒で適当な私を、現実に繋ぎ止めてくれている命綱なのかもしれない。
おっぱいで寝かせたはずの、トド状態で寝ていた娘が、ぎゃーと泣いてママを呼ぶ。
一瞬「あーくそ面倒だな」と思ってから、笑顔でママに戻って抱っこして、
ほっぺにちゅっちゅ攻撃をする。
気まずくなるくらい長く見つめられてから、にこっと返され、顔に触れられると、
ああこれでいいのかもな、と幸せな気持ちになる。
そんな感じで毎日過ごしています。
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20.Juni.2018
大変な話題の記事から、日記を書くのをさぼってしまっていました。
あれから1週間経った、2月はじめには退院して、家に戻ることができていた。
病院は高台にあるので、病室の窓から自宅が見えるという生殺し状態での
入院生活だったけれど、本も一冊読めたし、飲みたいときにお茶は飲めたし。
途中で、カーテンなし2人部屋の隣に、元看護師のおば様が入ってきて、
たくさんのお喋りに興じた以外は、とても静かな時間だった。
「ぜんぜん良くなかった」のが私のオット、S氏。
おっぱい以外では絶対にベッドでは寝付かない娘を抱っこ紐に入れ、
寝るまで夜な夜な住居を歩き回ったそうな。
娘が抱っこ紐で寝た、とほっとして、自分も椅子に座って寝ようとすれば、
座った瞬間に目を覚まされてぎゃん泣き→一晩中住居徘徊という無限ループだったそう。
S氏が睡眠不足で、日に日に疲れていくのが目に見えていたし、娘も殆ど笑わなくなっていた。
入院最後の頃には、鍵を忘れて住居を出て入れなくなるわ、
完全母乳から粉ミルクに切り替えになった娘のために熱湯消毒していた
哺乳瓶の飲み口を、熱しすぎて溶かすわ、もう気の毒すぎた。
あれもこれもあったが、無事に再び生かされて、日常を送ることができているので、
きちんと毎日を過ごさないといけないと思う。
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あれから1週間経った、2月はじめには退院して、家に戻ることができていた。
病院は高台にあるので、病室の窓から自宅が見えるという生殺し状態での
入院生活だったけれど、本も一冊読めたし、飲みたいときにお茶は飲めたし。
途中で、カーテンなし2人部屋の隣に、元看護師のおば様が入ってきて、
たくさんのお喋りに興じた以外は、とても静かな時間だった。
「ぜんぜん良くなかった」のが私のオット、S氏。
おっぱい以外では絶対にベッドでは寝付かない娘を抱っこ紐に入れ、
寝るまで夜な夜な住居を歩き回ったそうな。
娘が抱っこ紐で寝た、とほっとして、自分も椅子に座って寝ようとすれば、
座った瞬間に目を覚まされてぎゃん泣き→一晩中住居徘徊という無限ループだったそう。
S氏が睡眠不足で、日に日に疲れていくのが目に見えていたし、娘も殆ど笑わなくなっていた。
入院最後の頃には、鍵を忘れて住居を出て入れなくなるわ、
完全母乳から粉ミルクに切り替えになった娘のために熱湯消毒していた
哺乳瓶の飲み口を、熱しすぎて溶かすわ、もう気の毒すぎた。
あれもこれもあったが、無事に再び生かされて、日常を送ることができているので、
きちんと毎日を過ごさないといけないと思う。
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katzeriade at 16:50│コメント(2)
27.Januar.2018
結局、入院することになった。
2日前に救急病棟で診て頂いた後のこと、病院にトンボ帰りする形だ。
最初に救急病棟に行った時は、もう背中と胃と頭の痛みで更に高熱、というのに耐えられなかったからだ。
ぐわんぐわん来る痛みに泣いた。正直、出産のほうが短く済んだから楽だった。
血液検査で、炎症の度合いがわかるというCRP数値が17+で(通常は0-0,6)即入院を勧められるも、
まだ授乳中の娘と泊まれる部屋がない、ということで、毎日お医者さんに採血をして頂いて、
授乳もできる抗生物質を毎日飲むことを条件にその日は帰宅。
2日後夜中、また熱が41度を越え、膝も痛いので救急車で病院へ。
息子だけは家で寝んね。たまたま現在我が家に、平日だったら彼を見てくれる友人が仕事で泊まりに来ているのでお任せした。
頭もくわんくわんと痛い。イタズラ小僧が、一番高めの音が出る小ちゃな鐘を、走り回りながら乱打し続けていると言ったら、わかるだろうか。
ここで今回お世話になった女医さんが、私の高熱、頭痛、腰痛(腰痛は今まで誰にも「高熱からくる自然なものでしょう」と殆ど問題にされてこなかった。痛いと何度も訴えたのに。)、内臓系に一切問題が見られないこと、風邪の症状もないこと、膝の痛みなどから、髄膜炎である可能性を示唆してくださった。
まだ病気は確定でないけれど、すぐに治療を始めないといけない。
そして治療にはどうしても、授乳に適さない抗生物質の使用が不可欠。
母乳を通じて赤ちゃんの体内に入ると、恐ろしい下痢が起こるそうだ。
まさにその話を聞いているタイミングで授乳をしていた私、安らかにおっぱいを吸いながら、
手をゆっくり開いたり閉じたりしてウトウトしはじめた娘を見おろすも、
もう涙でぐちゃぐちゃになって顔がわからなくなる。
女医さん、ちょっと考えて見てね、と言い残して席を外す。
脱水症状になるんじゃないかと思うくらいボロボロ泣いた。オットが一生懸命背中をさすってくれる。
(検査結果に泣いたのか、断乳に泣いたのか一瞬分からなかったらしい)
断乳に大ショックを受けた私に、
いいんだよ、今まで頑張ったんだから、娘はおっぱい一時期なくなっても大丈夫、心配ない、と慰めてくれる。
というわけで、頭のCTスキャンをしていただいて、病棟へ運ばれる。
病棟は、二人部屋。仕切りカーテンなし。ベット間隔が2mもない。笑
今は部屋を一人で使わせて頂いているが、お隣さんがいらした場合、相性が問われそう。
トイレとシャワーつき洗面所は一つ室内に付いている。これは隣室と共用。
まず洗面所の扉を開けると、洗面所内にもう一つの隣室へと続く扉がある。
そこに付いている鍵を内側から閉めてお隣さんが入ってこられないようにして、用を足したら、その、お隣さん側の鍵を開錠してから、振り返って自分の部屋へつながる扉から洗面所を出る、という仕組み。
この、最後にお隣さんの鍵を開けるのをよく忘れかけてしまう。気をつけなくちゃ。
そんな感じで、何とかやっています。
早く日常に戻りたい!
ちなみに、この部屋は室内での通信機器使用が許可されている。最近はそうなってるのかな。
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2日前に救急病棟で診て頂いた後のこと、病院にトンボ帰りする形だ。
最初に救急病棟に行った時は、もう背中と胃と頭の痛みで更に高熱、というのに耐えられなかったからだ。
ぐわんぐわん来る痛みに泣いた。正直、出産のほうが短く済んだから楽だった。
血液検査で、炎症の度合いがわかるというCRP数値が17+で(通常は0-0,6)即入院を勧められるも、
まだ授乳中の娘と泊まれる部屋がない、ということで、毎日お医者さんに採血をして頂いて、
授乳もできる抗生物質を毎日飲むことを条件にその日は帰宅。
2日後夜中、また熱が41度を越え、膝も痛いので救急車で病院へ。
息子だけは家で寝んね。たまたま現在我が家に、平日だったら彼を見てくれる友人が仕事で泊まりに来ているのでお任せした。
頭もくわんくわんと痛い。イタズラ小僧が、一番高めの音が出る小ちゃな鐘を、走り回りながら乱打し続けていると言ったら、わかるだろうか。
ここで今回お世話になった女医さんが、私の高熱、頭痛、腰痛(腰痛は今まで誰にも「高熱からくる自然なものでしょう」と殆ど問題にされてこなかった。痛いと何度も訴えたのに。)、内臓系に一切問題が見られないこと、風邪の症状もないこと、膝の痛みなどから、髄膜炎である可能性を示唆してくださった。
まだ病気は確定でないけれど、すぐに治療を始めないといけない。
そして治療にはどうしても、授乳に適さない抗生物質の使用が不可欠。
母乳を通じて赤ちゃんの体内に入ると、恐ろしい下痢が起こるそうだ。
まさにその話を聞いているタイミングで授乳をしていた私、安らかにおっぱいを吸いながら、
手をゆっくり開いたり閉じたりしてウトウトしはじめた娘を見おろすも、
もう涙でぐちゃぐちゃになって顔がわからなくなる。
女医さん、ちょっと考えて見てね、と言い残して席を外す。
脱水症状になるんじゃないかと思うくらいボロボロ泣いた。オットが一生懸命背中をさすってくれる。
(検査結果に泣いたのか、断乳に泣いたのか一瞬分からなかったらしい)
断乳に大ショックを受けた私に、
いいんだよ、今まで頑張ったんだから、娘はおっぱい一時期なくなっても大丈夫、心配ない、と慰めてくれる。
というわけで、頭のCTスキャンをしていただいて、病棟へ運ばれる。
病棟は、二人部屋。仕切りカーテンなし。ベット間隔が2mもない。笑
今は部屋を一人で使わせて頂いているが、お隣さんがいらした場合、相性が問われそう。
トイレとシャワーつき洗面所は一つ室内に付いている。これは隣室と共用。
まず洗面所の扉を開けると、洗面所内にもう一つの隣室へと続く扉がある。
そこに付いている鍵を内側から閉めてお隣さんが入ってこられないようにして、用を足したら、その、お隣さん側の鍵を開錠してから、振り返って自分の部屋へつながる扉から洗面所を出る、という仕組み。
この、最後にお隣さんの鍵を開けるのをよく忘れかけてしまう。気をつけなくちゃ。
そんな感じで、何とかやっています。
早く日常に戻りたい!
ちなみに、この部屋は室内での通信機器使用が許可されている。最近はそうなってるのかな。
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katzeriade at 19:42│コメント(6)
23.Januar.2018
ご無沙汰しています。
娘も6ヶ月になり、息子は6歳。
歯が2本生えて来て、おっぱいに噛みつき、そのまま横に引っ張る!
という無茶ぶりを発揮している娘。
離乳食も2回になったけれど、息子が200gぺろんと食べていたのに
娘は70gも食べ切らず…。
なかなかうまくいかない。それぞれの子供で違うんだなあ。
さて、健康印の私だけれども、ここ4日間、40度近い熱に悩まされている。
頭と胃と、主に腰がめちゃくちゃ痛い。
鼻水も喉の痛みも、下痢もなし。むしろ便秘。
イブプロフェンを飲んで熱が37度後半に下がっても、その後きっかり4時間立つと悪寒に襲われ、
また40度に逆戻り。
お医者さんに訪問して診て頂いても、インフルエンザではなさそう、
何かの感染症かな?と首をひねられるばかり。
ひとまず尿検査してもらって、詳しく調べていただくことにした。
40度後半の世界を漂いつつ、目が覚めたら脳症かなんかで体動かなくなったり、
意識を失ったりしてしまうのだろうか…そうしたら子ども達はどうなるんだ。
とびびってめそめそ泣いたが、高熱は5日くらいで下がる思う、とあっさり言われ、
オーバーリアクションしちゃった…!
とちょっと恥ずかしくなった。
まあいいや。たっぷり寝て、久しぶりにとことん身体を休めよう!
仲良しさん。
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娘も6ヶ月になり、息子は6歳。
歯が2本生えて来て、おっぱいに噛みつき、そのまま横に引っ張る!
という無茶ぶりを発揮している娘。
離乳食も2回になったけれど、息子が200gぺろんと食べていたのに
娘は70gも食べ切らず…。
なかなかうまくいかない。それぞれの子供で違うんだなあ。
さて、健康印の私だけれども、ここ4日間、40度近い熱に悩まされている。
頭と胃と、主に腰がめちゃくちゃ痛い。
鼻水も喉の痛みも、下痢もなし。むしろ便秘。
イブプロフェンを飲んで熱が37度後半に下がっても、その後きっかり4時間立つと悪寒に襲われ、
また40度に逆戻り。
お医者さんに訪問して診て頂いても、インフルエンザではなさそう、
何かの感染症かな?と首をひねられるばかり。
ひとまず尿検査してもらって、詳しく調べていただくことにした。
40度後半の世界を漂いつつ、目が覚めたら脳症かなんかで体動かなくなったり、
意識を失ったりしてしまうのだろうか…そうしたら子ども達はどうなるんだ。
とびびってめそめそ泣いたが、高熱は5日くらいで下がる思う、とあっさり言われ、
オーバーリアクションしちゃった…!
とちょっと恥ずかしくなった。
まあいいや。たっぷり寝て、久しぶりにとことん身体を休めよう!
仲良しさん。
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12.Oktober.2017
前回の日記の後、引越ししたり、書類をかき集めたり申請したり、
息子が新しい幼稚園に行ったり、ぱぱ氏の仕事が始まったり、カウンセリングに通ったり、
娘のおっぱい祭りに付き合ったりしていた。
そうしたら、あらびっくり。最後に日記を書いてからもう、2ヶ月半が過ぎている。
娘はもうじき3ヶ月。ほっぺが落ちそうなほどぷにっぷにで、
私・ぱぱ氏・息子からの頻繁なちゅっちゅ攻撃を受けている。
そして、おっぱいが首の皺の間に入り込んで悪臭を放つので、毎日風呂に入れないといけない。
お風呂の時には、いつの間にか手の中に握りこまれたホコリもきれいにしないとならない。
…こういうこと、すっかり忘れていたな、と思う。
ぱぱ氏は、こんなべっぴんさんが家にきて、どうしようね!と頬をほころばせるし、
息子は息子で「ねえママ、どうして娘はあんなに素敵なの?」と
便器に座りながら真顔で私に聞くし、面白い。
(どこに突っ込みを入れたらいいのやら。)
ひとまず、新しい町に慣れてきたので、後はいかに勉強時間を確保して、
人とつながりを作って、コンサートの機会を得るかだ。
娘を抱っこ紐にいれつつ、がんばろうと思う。
坂と階段の多い、素敵な古い町です。
幼稚園に行くまで、娘を抱っこ紐に入れて上り坂を30分ひたすら登り続ける。
脚がむきむきになりそうです。
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息子が新しい幼稚園に行ったり、ぱぱ氏の仕事が始まったり、カウンセリングに通ったり、
娘のおっぱい祭りに付き合ったりしていた。
そうしたら、あらびっくり。最後に日記を書いてからもう、2ヶ月半が過ぎている。
娘はもうじき3ヶ月。ほっぺが落ちそうなほどぷにっぷにで、
私・ぱぱ氏・息子からの頻繁なちゅっちゅ攻撃を受けている。
そして、おっぱいが首の皺の間に入り込んで悪臭を放つので、毎日風呂に入れないといけない。
お風呂の時には、いつの間にか手の中に握りこまれたホコリもきれいにしないとならない。
…こういうこと、すっかり忘れていたな、と思う。
ぱぱ氏は、こんなべっぴんさんが家にきて、どうしようね!と頬をほころばせるし、
息子は息子で「ねえママ、どうして娘はあんなに素敵なの?」と
便器に座りながら真顔で私に聞くし、面白い。
(どこに突っ込みを入れたらいいのやら。)
ひとまず、新しい町に慣れてきたので、後はいかに勉強時間を確保して、
人とつながりを作って、コンサートの機会を得るかだ。
娘を抱っこ紐にいれつつ、がんばろうと思う。
坂と階段の多い、素敵な古い町です。
幼稚園に行くまで、娘を抱っこ紐に入れて上り坂を30分ひたすら登り続ける。
脚がむきむきになりそうです。
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katzeriade at 18:17│コメント(0)
31.Juli.2017
産院
7:35
分娩室入り口でMutterpass 母子手帳を助産婦さんに渡して、そのまま
入院用かばんを一時的に置くロッカーのある所へ案内され、子宮口をチェックしてもらう。
「はい、8-9cm開いてるわよ」
と返ってきて、ぎょっとする。え、開いてるの?このまま出産なの?
ちょっと待て、今からだとぱぱ氏到着は30分以上後だぞ。
「ええっと、夫が立会いを望んでいるんだけど」
「ここに着くまであとどのくらいかかりそうなの?」
「30分は確実にかかります」
「旦那さんに、速やかにこちらへ向かうように連絡するといいわ」
「いや、でももうこの状況だと間に合いませんよね、これ」
「大丈夫!絶対に間に合うわ。賭けましょうか?」
とウインクと冗談でしめて、動きやすい服装に着替えておいてね~、と去っていく助産婦さん。
前回、あっちゅう間に子宮口開いた気がするなー、とため息をつきつつ、
また迎えに来た助産婦さんに連れられて、分娩室へ。
7:45
入った分娩室の、5年前の記憶とのギャップにびっくりする。
5年前は、暗闇にひとつだけオレンジ色のランプが付いたとってもムーディーな
お部屋だったのに、今回は朝日降り注ぐ、大変清潔感のある爽やかな部屋だった。
ってそりゃそうだよね、5年前は夜中の出産だったし、この産院には3つの分娩室が
あるんだから。
…というどうでもいいことを助産婦さんと話し、その間にお腹にCTGの機械をつけてもらう。
今回初めて、無線のCTGをつけてもらった。
これにより、妊婦が動き回っていても数値を測定できるらしい。
分娩室にて、分娩台(ただのベッド)に乗ろうか迷うも、その間に陣痛が来たので
ベッドの横に立って両手を付き、その体勢のままやりすごす。
そこで、ベッドの上にぶら下がっていた青いザイルを発見して、おろしてもらう。
これで安心。しがみ付くものができた。
そういえばこのザイル、赤ちゃんの抱っこ布(ちなみにDidymosの)を3つ繋げてあった。
確かにこれ、柔軟な布だもんな。出産時に苦しみながら引っ張るにはぴったりだわ。
陣痛と陣痛の間は全く痛くない。余裕で助産婦さんと冗談を飛ばすことができるし、
ぱぱ氏と「今どこか、何時に産院につくか、今どのような状況か」という連絡を
ラインでする余裕もある。
陣痛が来たらザイルをしごき下ろしながら息を吐きつつ、ベッド横にしゃがんで行く。
陣痛が止まったらすくっと立って、ベッドに置いた携帯電話で業務連絡。
(分娩室で、しかも無線のCTGを使っているのに携帯電話の使用を見逃してくれた
助産婦さんに感謝。多分あまり好ましくはなかったはずだ。)
しかしながら、もう、股の間が結構じわじわ痛い。気を抜いたら何か出そう。(子どもです。)
痛くない時間がだんだん減ってきて、痛みを逃す時に「ぐ…」と声が出る。
そこでぱぱ氏より連絡:「8時7分着予定」。
あと15分。
無理です。我慢できません。
絶対無理。もう無理。待てない。出る。
とぶつぶつ言う私に、大丈夫、絶っっっ対に赤ちゃんは待ってくれるから、大丈夫よ!と
またも確信を持って力強く言ってくれる助産婦さん。
もう一度携帯電話確認、「電車遅れてる」との追加メッセージを読んで、
気が遠くなりそうになる。
8時5分
陣痛が来ると同時にベッド脇にしゃがんだまま、もう立ち上がれなくなる。
直ぐに助産婦さんが2cmくらいの厚みのあるゴムマットを持って来てくれて、
ベッド脇に敷いてくれる。
下着を脱がせてもらって、たくさんの防水シートを敷いたマットの上にひざをつき、
青いザイルにしがみ付いて、泣きそうな獣のような声をあげる。
助産婦さんが、「今手術室に先生(産婦人科医)いる?すぐに分娩室に来るように言って」と
電話をかけている。
じきに、インターンの女医さんが現れ、私の目の前にあった椅子に座り、
床にひざをついて苦しみに喚いている私の両手をぎゅっと握る、という役をしてくれる。
いきみたい、いやまだ待たねば、という心と身体の葛藤と闘う。
8時10分過ぎ
誰かが分娩室の受付に入る呼び鈴を鳴らしたのが聞こえた。
「ほら、きっと旦那さんよ!来たわよ!」とすかさず言う助産婦さんと、それを承認する
ように、ぎゅっと手を強く握り返してくれるインターン女医さん。
よく分からない叫び声を出しながらも理解し、お、もう出していいのか、と気が楽になる。
という訳で、いきみ始めた。
「分娩室にいる人さあ、りりさんて名前ー?」というのんびりした受付の人の質問に、
「そうよっ!入れていいわよー!」と気合の入った返答をする助産婦さん。この温度差。
分娩室入り口に尻を向ける形でひざ立ちになっていたのだが、肩越しにぱぱ氏が
入ってくるのを確認。(もうこの間ずっと動物のように叫んでいる私。)
「女医さんと交代して椅子に座って、奥さんの手握りなさい!
りりさんは旦那さんの手と足にしがみ付いて頑張んなさい!」
との指示にあわあわと座り、私が上半身を埋められるように膝を提供してくれるぱぱ氏。
そんな彼の手を容赦なくつぶす勢いで握って、叫んで、踏ん張るりり。
うつ伏せだし、ぱぱ氏の太ももに顔を埋めているので助産婦さんと女医さんの視線も見えず、
何が起こっているか分からないので、叫びながらも、取り敢えず身体の感覚に集中して
出産に集中しよう、と考える。(…いや、もう声は止められないもんだ。出産だもんな。)
出口を赤ちゃんの頭が押す。一旦奥に引っ込む。また押す。
それに従って出口も開いたり閉まったり。
ある程度の所でもう我慢できなくなって、ぐっと押す。
すると突然、長い間溜め込んだお通じ(失礼します)がやっと出た!というような
スッキリ・充実感に満たされる。ここで頭が出た。
この時点で、私の仕事が終わったような気すらする。リラックス。
「ネズミちゃん!さあ、回るのよ、ネズミちゃん!回ってー!」
と助産婦さん、(多分)頭だけ出している赤ちゃんに呼びかける。
お腹の中で、赤ちゃんの身体がぐにゅんと90°回った。
で、ずるずるーっと引き出される(もしくは滑り落ちる?)感覚と、
ほぎゃっほぎゃっというのが聞こえた。
肩越しに眺めると、紫色がかった、濡れた赤ん坊がいた。
--------
ひとまずここまでで。
先週は、ぱぱ氏・私と一日置きにインフルに罹り、その翌日には乳腺炎、と散々でした。ひー。
まだ乳は腫れていますが、熱はもうないのが救いです。
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7:35
分娩室入り口でMutterpass 母子手帳を助産婦さんに渡して、そのまま
入院用かばんを一時的に置くロッカーのある所へ案内され、子宮口をチェックしてもらう。
「はい、8-9cm開いてるわよ」
と返ってきて、ぎょっとする。え、開いてるの?このまま出産なの?
ちょっと待て、今からだとぱぱ氏到着は30分以上後だぞ。
「ええっと、夫が立会いを望んでいるんだけど」
「ここに着くまであとどのくらいかかりそうなの?」
「30分は確実にかかります」
「旦那さんに、速やかにこちらへ向かうように連絡するといいわ」
「いや、でももうこの状況だと間に合いませんよね、これ」
「大丈夫!絶対に間に合うわ。賭けましょうか?」
とウインクと冗談でしめて、動きやすい服装に着替えておいてね~、と去っていく助産婦さん。
前回、あっちゅう間に子宮口開いた気がするなー、とため息をつきつつ、
また迎えに来た助産婦さんに連れられて、分娩室へ。
7:45
入った分娩室の、5年前の記憶とのギャップにびっくりする。
5年前は、暗闇にひとつだけオレンジ色のランプが付いたとってもムーディーな
お部屋だったのに、今回は朝日降り注ぐ、大変清潔感のある爽やかな部屋だった。
ってそりゃそうだよね、5年前は夜中の出産だったし、この産院には3つの分娩室が
あるんだから。
…というどうでもいいことを助産婦さんと話し、その間にお腹にCTGの機械をつけてもらう。
今回初めて、無線のCTGをつけてもらった。
これにより、妊婦が動き回っていても数値を測定できるらしい。
分娩室にて、分娩台(ただのベッド)に乗ろうか迷うも、その間に陣痛が来たので
ベッドの横に立って両手を付き、その体勢のままやりすごす。
そこで、ベッドの上にぶら下がっていた青いザイルを発見して、おろしてもらう。
これで安心。しがみ付くものができた。
そういえばこのザイル、赤ちゃんの抱っこ布(ちなみにDidymosの)を3つ繋げてあった。
確かにこれ、柔軟な布だもんな。出産時に苦しみながら引っ張るにはぴったりだわ。
陣痛と陣痛の間は全く痛くない。余裕で助産婦さんと冗談を飛ばすことができるし、
ぱぱ氏と「今どこか、何時に産院につくか、今どのような状況か」という連絡を
ラインでする余裕もある。
陣痛が来たらザイルをしごき下ろしながら息を吐きつつ、ベッド横にしゃがんで行く。
陣痛が止まったらすくっと立って、ベッドに置いた携帯電話で業務連絡。
(分娩室で、しかも無線のCTGを使っているのに携帯電話の使用を見逃してくれた
助産婦さんに感謝。多分あまり好ましくはなかったはずだ。)
しかしながら、もう、股の間が結構じわじわ痛い。気を抜いたら何か出そう。(子どもです。)
痛くない時間がだんだん減ってきて、痛みを逃す時に「ぐ…」と声が出る。
そこでぱぱ氏より連絡:「8時7分着予定」。
あと15分。
無理です。我慢できません。
絶対無理。もう無理。待てない。出る。
とぶつぶつ言う私に、大丈夫、絶っっっ対に赤ちゃんは待ってくれるから、大丈夫よ!と
またも確信を持って力強く言ってくれる助産婦さん。
もう一度携帯電話確認、「電車遅れてる」との追加メッセージを読んで、
気が遠くなりそうになる。
8時5分
陣痛が来ると同時にベッド脇にしゃがんだまま、もう立ち上がれなくなる。
直ぐに助産婦さんが2cmくらいの厚みのあるゴムマットを持って来てくれて、
ベッド脇に敷いてくれる。
下着を脱がせてもらって、たくさんの防水シートを敷いたマットの上にひざをつき、
青いザイルにしがみ付いて、泣きそうな獣のような声をあげる。
助産婦さんが、「今手術室に先生(産婦人科医)いる?すぐに分娩室に来るように言って」と
電話をかけている。
じきに、インターンの女医さんが現れ、私の目の前にあった椅子に座り、
床にひざをついて苦しみに喚いている私の両手をぎゅっと握る、という役をしてくれる。
いきみたい、いやまだ待たねば、という心と身体の葛藤と闘う。
8時10分過ぎ
誰かが分娩室の受付に入る呼び鈴を鳴らしたのが聞こえた。
「ほら、きっと旦那さんよ!来たわよ!」とすかさず言う助産婦さんと、それを承認する
ように、ぎゅっと手を強く握り返してくれるインターン女医さん。
よく分からない叫び声を出しながらも理解し、お、もう出していいのか、と気が楽になる。
という訳で、いきみ始めた。
「分娩室にいる人さあ、りりさんて名前ー?」というのんびりした受付の人の質問に、
「そうよっ!入れていいわよー!」と気合の入った返答をする助産婦さん。この温度差。
分娩室入り口に尻を向ける形でひざ立ちになっていたのだが、肩越しにぱぱ氏が
入ってくるのを確認。(もうこの間ずっと動物のように叫んでいる私。)
「女医さんと交代して椅子に座って、奥さんの手握りなさい!
りりさんは旦那さんの手と足にしがみ付いて頑張んなさい!」
との指示にあわあわと座り、私が上半身を埋められるように膝を提供してくれるぱぱ氏。
そんな彼の手を容赦なくつぶす勢いで握って、叫んで、踏ん張るりり。
うつ伏せだし、ぱぱ氏の太ももに顔を埋めているので助産婦さんと女医さんの視線も見えず、
何が起こっているか分からないので、叫びながらも、取り敢えず身体の感覚に集中して
出産に集中しよう、と考える。(…いや、もう声は止められないもんだ。出産だもんな。)
出口を赤ちゃんの頭が押す。一旦奥に引っ込む。また押す。
それに従って出口も開いたり閉まったり。
ある程度の所でもう我慢できなくなって、ぐっと押す。
すると突然、長い間溜め込んだお通じ(失礼します)がやっと出た!というような
スッキリ・充実感に満たされる。ここで頭が出た。
この時点で、私の仕事が終わったような気すらする。リラックス。
「ネズミちゃん!さあ、回るのよ、ネズミちゃん!回ってー!」
と助産婦さん、(多分)頭だけ出している赤ちゃんに呼びかける。
お腹の中で、赤ちゃんの身体がぐにゅんと90°回った。
で、ずるずるーっと引き出される(もしくは滑り落ちる?)感覚と、
ほぎゃっほぎゃっというのが聞こえた。
肩越しに眺めると、紫色がかった、濡れた赤ん坊がいた。
--------
ひとまずここまでで。
先週は、ぱぱ氏・私と一日置きにインフルに罹り、その翌日には乳腺炎、と散々でした。ひー。
まだ乳は腫れていますが、熱はもうないのが救いです。
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25.Juli.2017
出産予定日 7/17 40W0T 家にて
4:30
「きた。これだ。」
という下腹部痛で、ぱっと目が覚める。
ここ一週間、寝ている間に起こる痛みには敏感になっていようと常にアンテナを張っていた
だけに、直ぐに気付いた。
(ちなみに、ここ一週間、寝ている間も起きている間も全く痛みはなかった。)
例の、細長い痛みが膣の中に向かって突き刺さってくるような痛み。
おしるしがあるかどうか確認するも、ゼリー状のものも、うっすらしたものもなし。
ということは、これは本物の陣痛じゃないと思い、寝室で寝転がったままネットサーフィン開始。
5:00
ちらちらと時計を気にしていると、どうも痛みは5分毎に来ている気がする。
でもそこまで痛いわけじゃない。ああ、痛いのきたわと思いつつも、今日の天気を検索して、
息子に幼稚園に水着を持って行かせるか否か、を考える余裕がある。
痛いけど、我慢できないほどじゃない。
そこで、出産準備コースの時に助産婦さんが、陣痛アプリなるものがあると教えてくれたことを
ふと思い出し、検索してダウンロード、使用開始。
(私が使ったのはWehen Zählerという実にシンプルな無料アプリで、
起動させるとFruchtblase ist geplatzt(破水) Start Wehe(陣痛開始)の二つのボタンがある。
陣痛が始まると同時にStart Weheを押し、痛みが無くなったらStopp Wehe (陣痛ストップ)を押す。
陣痛の回数、開始から終了時間、かかった時間、陣痛間隔を記録できる。)
5:30
時報か何かですか?と疑いたくなるほどきちんと5分毎に来て、1分で去っていく陣痛。
(1分陣痛、痛みの無い時間が4分、そしてまた1分陣痛…)
3分を切ることすらある。
アプリのメッセージで、『陣痛の間隔が3分を切りました。至急病院に向かってください』と出るが、
いやいや、またまたご冗談を…と笑って受け流す。
6:00
息子とぱぱ氏を起こし、「産まれるのは今日かも知れない」と告げる。
5分間隔の陣痛が1時間半続いていると知らせると、動揺するぱぱ氏。
時々痛みでぴたっと止まりながらも普通に朝食の準備をする余裕がある私。
いつも通りに朝食を取りつつ、今日の予定を話し合う。
今陣痛始まったばっかりだし、出てくるのは多分今日の午後とか夕方だと思うよ、と
話す。万が一の時に息子の迎えに行ってくれる、という友人に連絡をする。
ぱぱ氏には、早めに息子を幼稚園に送ってくれるよう頼む。7時半から預けられるので。
ぱぱ氏とは、この後私が産院に向かい、息子を幼稚園に送った後ぱぱ氏が産院に駆けつける、
ということにしようと話し合った。
6:30
行儀が悪いのは承知で、食事中も携帯電話を食卓に置いて陣痛間隔を測り続けていた私。
やっぱり2時間ずっと続いている5分間隔。
ごちそうさまをして皿を片付け、息子と会話をしている時に、どうも息を詰まらせていたらしい。
とはいえ、2人を送り出し、キッチンを片付け、息子との約束のちっちゃなジュースアイスを作る。
7:00
産院に電話して、2時間半くらい5分間隔の陣痛が続いている、行ってもいいかと聞く。
2人目の出産です、と告げると、あわてた様子で、それは早く来てください、と返ってきた。
もしこの段階で産院がいっぱいだったら、他の産院に回されると事前に聞いていただけに、
ひとまず受け入れて頂けると分かって安心した。
ちなみにこの産院は息子を産んだ時と同じ場所で、事前に申し込みをしてあった。
それから、タクシーを呼ぼうとしたのだが、タクシー会社の番号を控えていなかった事に気付き、
慌ててネット検索して、やっと一台お願いする。
7:15
入院用かばんを持ってタクシーに乗る。
ああ、息子の時はここでベビーシートも持ってったんだよなあ…と感慨深くなる。
タクシーのおじさんに、
「いやー陣痛があるので一応産院に行くんです。帰されないといいんですが」
と伝えると、運転手歴30年だという彼は
そうかー、自分も自分の妻の出産の時はどきどきしたなあ、
俺が倒れたら誰が俺の面倒を見てくれるんだろう、とか心配したもんだよ、というか最近は
出産の時にビデオ撮るとかあるだろ、あれどうかと思うんだ、だって妻が苦しんでいるのに俺が
ビデオ撮影とかするなんて…ビデオ撮影と言えば近頃の若いもんは携帯を使って
…と始まってしまった。うんうん、と真顔で聞きながら、たまに訪れる痛みをやり過ごす。
後から思えば、このおじさんのお陰でうまく平静を保てたのかも知れない。
そういえば、この町は平日7時半辺りから交通量が激しくなって渋滞が多発するんだと聞いた。
(私はこの町に住んで長いけれども、車が無いので交通量のことは知らず)
ギリギリセーフ。
------
続きはまた近々。
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4:30
「きた。これだ。」
という下腹部痛で、ぱっと目が覚める。
ここ一週間、寝ている間に起こる痛みには敏感になっていようと常にアンテナを張っていた
だけに、直ぐに気付いた。
(ちなみに、ここ一週間、寝ている間も起きている間も全く痛みはなかった。)
例の、細長い痛みが膣の中に向かって突き刺さってくるような痛み。
おしるしがあるかどうか確認するも、ゼリー状のものも、うっすらしたものもなし。
ということは、これは本物の陣痛じゃないと思い、寝室で寝転がったままネットサーフィン開始。
5:00
ちらちらと時計を気にしていると、どうも痛みは5分毎に来ている気がする。
でもそこまで痛いわけじゃない。ああ、痛いのきたわと思いつつも、今日の天気を検索して、
息子に幼稚園に水着を持って行かせるか否か、を考える余裕がある。
痛いけど、我慢できないほどじゃない。
そこで、出産準備コースの時に助産婦さんが、陣痛アプリなるものがあると教えてくれたことを
ふと思い出し、検索してダウンロード、使用開始。
(私が使ったのはWehen Zählerという実にシンプルな無料アプリで、
起動させるとFruchtblase ist geplatzt(破水) Start Wehe(陣痛開始)の二つのボタンがある。
陣痛が始まると同時にStart Weheを押し、痛みが無くなったらStopp Wehe (陣痛ストップ)を押す。
陣痛の回数、開始から終了時間、かかった時間、陣痛間隔を記録できる。)
5:30
時報か何かですか?と疑いたくなるほどきちんと5分毎に来て、1分で去っていく陣痛。
(1分陣痛、痛みの無い時間が4分、そしてまた1分陣痛…)
3分を切ることすらある。
アプリのメッセージで、『陣痛の間隔が3分を切りました。至急病院に向かってください』と出るが、
いやいや、またまたご冗談を…と笑って受け流す。
6:00
息子とぱぱ氏を起こし、「産まれるのは今日かも知れない」と告げる。
5分間隔の陣痛が1時間半続いていると知らせると、動揺するぱぱ氏。
時々痛みでぴたっと止まりながらも普通に朝食の準備をする余裕がある私。
いつも通りに朝食を取りつつ、今日の予定を話し合う。
今陣痛始まったばっかりだし、出てくるのは多分今日の午後とか夕方だと思うよ、と
話す。万が一の時に息子の迎えに行ってくれる、という友人に連絡をする。
ぱぱ氏には、早めに息子を幼稚園に送ってくれるよう頼む。7時半から預けられるので。
ぱぱ氏とは、この後私が産院に向かい、息子を幼稚園に送った後ぱぱ氏が産院に駆けつける、
ということにしようと話し合った。
6:30
行儀が悪いのは承知で、食事中も携帯電話を食卓に置いて陣痛間隔を測り続けていた私。
やっぱり2時間ずっと続いている5分間隔。
ごちそうさまをして皿を片付け、息子と会話をしている時に、どうも息を詰まらせていたらしい。
とはいえ、2人を送り出し、キッチンを片付け、息子との約束のちっちゃなジュースアイスを作る。
7:00
産院に電話して、2時間半くらい5分間隔の陣痛が続いている、行ってもいいかと聞く。
2人目の出産です、と告げると、あわてた様子で、それは早く来てください、と返ってきた。
もしこの段階で産院がいっぱいだったら、他の産院に回されると事前に聞いていただけに、
ひとまず受け入れて頂けると分かって安心した。
ちなみにこの産院は息子を産んだ時と同じ場所で、事前に申し込みをしてあった。
それから、タクシーを呼ぼうとしたのだが、タクシー会社の番号を控えていなかった事に気付き、
慌ててネット検索して、やっと一台お願いする。
7:15
入院用かばんを持ってタクシーに乗る。
ああ、息子の時はここでベビーシートも持ってったんだよなあ…と感慨深くなる。
タクシーのおじさんに、
「いやー陣痛があるので一応産院に行くんです。帰されないといいんですが」
と伝えると、運転手歴30年だという彼は
そうかー、自分も自分の妻の出産の時はどきどきしたなあ、
俺が倒れたら誰が俺の面倒を見てくれるんだろう、とか心配したもんだよ、というか最近は
出産の時にビデオ撮るとかあるだろ、あれどうかと思うんだ、だって妻が苦しんでいるのに俺が
ビデオ撮影とかするなんて…ビデオ撮影と言えば近頃の若いもんは携帯を使って
…と始まってしまった。うんうん、と真顔で聞きながら、たまに訪れる痛みをやり過ごす。
後から思えば、このおじさんのお陰でうまく平静を保てたのかも知れない。
そういえば、この町は平日7時半辺りから交通量が激しくなって渋滞が多発するんだと聞いた。
(私はこの町に住んで長いけれども、車が無いので交通量のことは知らず)
ギリギリセーフ。
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続きはまた近々。
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19.Juli.2017
出産予定日の朝4時半、陣痛っぽいものがいきなり5分おきで始まり、
まあどうせまたこれ途中で止まるんでしょ、とのんびり朝食して息子を幼稚園に送りだし、
その後一応産院に向かったら、到着後40分して子どもが産まれました。
経産婦とはここまで…と思いたくなるほど冷静な、そしてスピードのある出産となりました。
ありがたいことに私ももう一人も健康です。
時間ができたらまた詳しく。ご心配くださったかた、どうもありがとうございました!
ちなみに、出てきたのは娘でした。
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まあどうせまたこれ途中で止まるんでしょ、とのんびり朝食して息子を幼稚園に送りだし、
その後一応産院に向かったら、到着後40分して子どもが産まれました。
経産婦とはここまで…と思いたくなるほど冷静な、そしてスピードのある出産となりました。
ありがたいことに私ももう一人も健康です。
時間ができたらまた詳しく。ご心配くださったかた、どうもありがとうございました!
ちなみに、出てきたのは娘でした。
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