26.September.2011

・宗教
同僚の弟O氏はトルコ人な訳だが、彼はカトリックだそうだ。
しかし、トルコの身分証明書にはイスラム教、と自動的に書かれてしまうそう。
だから、ドイツでも公式にはイスラム教だと思われているそうだ。よって教会税も払っていない。
「トルコってけっこう古めかしいんだね」と言うと
「時代遅れなだけだよ(´・ω・`)」とのコメントが返ってきた。
トルコにもちゃんとカトリック教会はあるそうだ。モスクしかないと思ってた。

トルコの人はほぼイスラム教か無宗教だと思っていたが、ユダヤ教の人もいるという。
逆に彼としては、日本人はみんな仏教徒というイメージがあると。
日本人は基本的に無宗教だよ、と答えておいたが合っているだろうか。
これも、私の先入観による日本のようすなのかも知れない。

・イスラム教徒のノリ
人によるとは思うが、同僚のトルコ人女性(18)は頭布なしで、目が5倍になるほど(本人談)化粧するわ、
タトゥーはするわ、ジャージで職場に現れるわ、酒は飲むわ煙草は吸うわで
私のイスラム教徒に対するイメージをがらっと変えてくれた。
髪にメッシュも入れているし、日本で言うコギャルタイプだと思う。

でも豚肉は食べない。豚肉からできたソースもだめ。
食べたくないのか、ただ禁止されているからかと聞くと
ただ食べない習慣なんだということだ。食べたいとも思わないらしい。

以前に鶏肉と豚肉を同じ皿にのせたら、
「ちょっとーりりなにすんの、イスラム教徒への嫌がらせなわけー?」
と嘆かれた。そんなノリ。
イスラム教徒は総じて規律の厳しい人たちなんだと思っていたが、
宗派や世代によるのかも知れないなーと思った。

・バイリンガル・トリリンガルが羨ましい
色んな人とコミュニケーションをとることができるなんて楽しいだろうし、
たくさんの人を助けることができるだろうし、何よりたくさんの文化の血が
体内に流れているなんて羨ましい!
と熱く語ったら、彼ら的にはそうでもないらしい。
故郷がどこだか分からなくなることと、両方の言語とも自分が納得できるくらいに使いこなせない、
中途半端、ということで悩んでいるそうだ。
私だって日本語が分からなくて困ることがあるのになあ。

故郷というかルーツの問題は特に、深刻らしい。
どこかに帰りたいのに、家がない子供のような気分だろうか。
私は、そんな気持ちを赤にも味わわせることになるんだろうか。

もし赤が「なんで自分は純日本人(もしくは○○人)じゃないの、不便だよ」とか嘆いてきたら
ひとつ余分に選択肢を持っているだけ人生がより愉快になると思え、と煙にまこうと思うがどうか。
故郷の問題は、もう赤自身の問題として、一生かけて何とか気持ちの整理をつけてもらう。
私には赤の気持ちはわからない。だって私は赤とは違って、純日本人だもの。
そういう風に赤との立場の違いを考えると、なんだかうまく言えないが、不思議な感覚だ。

*

これからも、会う人会う人に先入観や思い込みをいい意味で壊してもらいつつ
更におもしろい話を集めていくことを楽しみに、頑張ろうと思う。

色々な方に押していただいているようで、うれしいです。
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