1.Januar.2012

息子のへそが腫れていた。というか少し飛び出していた。
助産婦さんいわく、男の子がよくなる、へそヘルニアらしい。
これ以上飛び出させないように、ガーゼに巻いた10円玉をへそにくっつけ、包帯で固定。
(ユーロは私が生活に必要だから、日本の硬貨がいいんだそうだ。笑)
1歳を過ぎてもへそが出ている場合は、手術をする可能性が出てくるそうだ。おそろしや。

*

二人きりの時はぎゃん泣きを続ける息子も、助産婦さんがくる時は決まって落ち着いている
と彼女に愚痴ったら

「どうしてかわかる? 私が来ることによって、あなたが落ち着くの。
 そんなあなたの様子を感じて、息子も落ち着くんだよ」

助産婦さんが帰った直後からまた泣き出した息子が、彼女の言葉を裏づけてくれた。
息子の野生のカンはもう動物のそれだ。心穏やかにいきたいもの。


しかし助産婦さんは、本当に赤ちゃんのプロだ。
赤ちゃんの感情の雲行きを確実にキャッチして、すばやく対処する。
赤ちゃんがどう抱っこされたいか知っている。しっかりと目を見て、じっくりと話しかけている。
そして更に、新米の母親のこともよくわかっている。
「あなたは本当によく息子を育てているわね、すごいことよ」と毎回自信をつけてくれるので、
彼女が来る日を指折り数えて、尻尾を振って待っている私がいる。

30年助産婦をやっている彼女の経験と人徳には、本当に頭が下がる。
腹が据わっていて頼りがいがある彼女から盗めるところは、たくさん盗んでいきたい。

まずはハッタリでもいいから、心を穏やかにして息子と接しよう(`・ω・´)

*

そういえば以前、地元のちいさな新聞社に取材をされたのだが、
私すら未だに読んでいないその記事を、助産婦さんはしっかり読んでいたらしい。
匿名で、更に微妙に事実を変えてある記事とはいえ、私の事情を知っていた彼女には、
誰のことかすぐにわかったそうだ。
いったいどんな風に書かれていたんだろう…。気になる。

取材に来た人は「新聞に載せてから数日後に私にサンプル版を送る」と約束してくれたんだが、
とんと来ることはなかった。
もう待つのはやめたよパトラッシュ。口約束は守らない、これがドイツクオリティさ。
約束事は書面にして署名させないとやる気出さないんだからもう。乙女心をもてあそぶのはやめて!
ジャーナリストは忙しい、ということなんだろう。

ちなみに取材テーマは、平たく言うと「この町にいる気の毒な外人」だw
同情するなら金をくれ。…いや、職をください。お願いします。

ここで、助産婦さんが頻繁に 私にいいきかせる言葉をひとつ
Geduld! 何事もじっくり!物事はすぐには進まない。
さらにもうひとつ
赤ちゃんとの生活にも、いい日とそうでない日っていうのがあるのよ
なんでも、そういうことなんだね。

最近頻繁に笑うようになった息子に、すっかり骨抜きにされています。ぽちっとしていただけると嬉しいです。
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