27. März.2022
世界の情勢をきちんと把握するのは人間としての責任だと思って、頑張って6時のニュースをラジオで聞く習慣をつけたものの、戦争が始まってからは、具体的な状況を聞く度に気持ちが重くなって、体と心が重りが張り付いたように動かなくなる。
それでも、きちんと状況は把握するのは人としての義務と思って定期的な情報収集を怠らないようにしたら、涙が止まらなくなって困った。
教訓と訂正すべき行動: 無理にニュースを聞こうと思わなくていい。悲しいニュースを聞いて心が苦しくて動けなくなるのは、おかしいことじゃない。
ドイツ国籍である知人の6人家族が、カザフスタンとウクライナ両方の母子家族を家庭に受け入れたそうだ。ちなみに知人のお母様は痴呆で、家で彼女から特別に介護されている。
それを聞いて、なぜ私は4人だけの家族なのに、今まさに家を必要としている方々に何もできないんだろう?と苦しくなる。
私は、苦しんでいる人を直接、助けることができない。私自身が10年前にとても苦しい思いをした時色々な方に助けていただいたのに、なぜ返せないのかと歯痒く思う。無力感はいつでもあるけれど、それでもまず、人間関係で問題があったときに相手の意見を聞き、それを認め、自分の意見も主張し、そこから解決策を共に見つけられる、という姿勢を自身で実践して、そこから少しでも子どもたちが、大人になる道へお弁当として持っていけるといい。
*
今日はひどい日だった。
朝新しい職場になるかも知れない場所に面接に出かけようと車を走らせ始めたら、まずハンドルがめっちゃ重くて、90度の角を曲がるのに他の車線に大きく入らなければいけない。
おかしいと思ってすぐ帰宅、オットに彼の筋肉でもって無理矢理車庫入れしていただき、 自宅より工場へレッカー移動。
2台目の車でなんとか時間に間に合った面接では、何曜日の何時から何時まで働けばいいのやら、なんだかあやふや。手応えもあったのかなかったのか、微妙すぎて頭がハテナだらけ。
そこから帰宅しようとしたら、今度はうちの犬が脱走して行方不明との連絡が夫より入り、ハラハラして帰ったら、近所の飼い猫の首根っこを押さえつけているところを、オットがご近所さんの協力のもと捕まえたとの報告が入り、もうひたすら気持ちが重くなる。うちの犬も相手の猫も怪我もしているよう。
もちろん猫の飼い主にはひたすら謝罪して、獣医での費用は全て持ちますとお話もした。 言いながら半泣きになる自分、ちょっとまだメンタル弱めである。猫さんは、今の段階では目立った怪我はなく、うちの犬に追われたあと、1時間木のてっぺんから降りてこなかったそうだ…。うちの犬はかすり傷のみ。
でもきちんと犬損害保険入ってたな…と思って一応保険会社のホームページチェックしたら、実はまだ加入していないことがわかる。一番重要な、最後の「契約をする」クリックを忘れていたことが、犬が来た一年後に今更わかってしまった。
→今回のことで起きるかも知れない賠償は全て自費負担。苦しい。
家では猫のようにひたすら寝て人間とイチャイチャしていますが、一歩外に出ると完全に猟犬スイッチが入って手に負えません。
犬学校に時々通っているのに…
そこからの別口の仕事では、いつも絶対にしないミスをしでかし、ひたすら顧客に謝ったものの事後にチクチクしたコメントをいただくという事態に発展。ここ3年全く問題なかったのになんでじゃ。とはいえお恥ずかしい。
なんかこういう時に限って、オットが1500円くらいの高級有機肉のステーキ買ってきて、パーっとやろうぜ!とか言って楽しそうにしていた。不謹慎じゃないの?!って腹は立ったけど、なんか肩の力が抜けて嬉しかった。
屋根があって、家族が無事でいつものベッドで寝ているってすごい特別なことだと、改めて感じ、涙が出た。
ありがとう。全てに。
戦争で苦しんでいる方に、私は100万円の寄付とかはできない。無事に過ごせる家を提供することもできない。なんという無力な人間なんだ私は。今まで学んできたことは、なんの、そして誰のためだったのだろう。
それでも、私ができることができますように。そして、朝起きて朝食を取り、夜暖かい布団で安全に寝られる、というこの状況にずっと感謝し続けていられますように。私が少しだけでもできる寄付が、彼らの暖かいお布団、そして安全な場所になりますように。
ちょっと心の弱ったりりでした。
14.Februar.2021
オットが、同僚にものすごい暴言を吐かれた。
オットの、息子に対する教育は間違ってる。時々小学校に来る娘に対する態度と、義理である息子に対する態度が違い過ぎる。あなたは義父として失格である。
→学校では父と子でなく、先生と生徒。他の生徒にも公正を帰すため、当然彼は学校では息子と精神的な距離をとっている。
りりもオットも、カウンセラーにちゃんとかかってるんだろうな?
→…ええっと?よくわからない、ごめんね。
私の身内があなたを助けたのに、あなたは何も返してこない。ギブアンドテイクという言葉を知らんのか。
→お礼やお返しをいらないと言ったのはあなたの身内です。直接的なお礼はしていないが、オットは何度もあなたの身内をサポートしています。 もちろんお返しできない恩と言うのだって私個人はたくさん受けていて、お返しできないことを心苦しく思うことが多い。でもこの言い方には、ちょっとぎょっとした。
その人は今年で学校を辞めるんだけど、この最後っ屁はあんまりにもクサい。
換気はしっかりしないとね。特にこの時期。
でも確かに、私もオットも息子に対してちょっと厳しいし、イライラをぶつけることもある。
そこを直していかないといけないってことが言いたかったのかね。
いい機会をいただいた。ありがとう。
その人が、身内を大事に思っているから守りたい気持ちも分かった。
しかしながら、そういう言葉の選び方をすると人を傷つけたり、誤解を与えたりするんだなあ、気をつけよう。
あ、明日ゴミの日だ。玄関にまとめとこ。
こんなふうに流せるようになるのに40年近くかかったけど、まあこれでいいや。
明日も朝食が楽しみだ。昨日新しく買ったチョコミュズリ!
20.Januar.2021
あけましておめでとうございます。
9歳の息子についてちょっと話します。
ロックダウンとクリスマス休み中を経て、3食何か用意しなければいけなくてちょっと料理にうんざりしていた私、
息子に、何が食べたい?と、2021年1月1日に聞いてみた。
「きゅうりとパプリカと、にんじんをこう(野菜スティックにするジェスチャーを交えつつ)縦に切ったのに、味噌つけたやつ食べたい」
と迷わず答える息子。
ええええ〜?!
今日お正月だよ?
唐揚げとかさつま揚げとか、おやきとか、ハンバーグとかなんかないのかな?!
(我が家はお雑煮のみ、おせちなし。)
何だこの健康な子ども…。
野菜スティックが彼にとっての私のベストな献立なのかな。
そういえば、りりの母は実に料理の上手い人なのだが(外食するよりも、彼女の料理は手がこんでいて美味しすぎる)、
私は家を出てから久々に家に帰るといつも必ず、彼女に「唐揚げ」のみをリクエストするので困ったそうだ。10年間。
あの唐揚げは美味しすぎるんだもの。未だに、敢えて彼女にレシピは聞かないレシピのうちの一つ。
今すぐに実家に行くとしたら、いまでも絶対唐揚げをリクエストすると思う。
一方息子は、鶏肉のもも肉を出せば、嫌そうな顔をしながら、さりげなく鶏皮を外す。
私が子どもの頃は、他の人が外した鶏皮を回収してまで、残さず食べていたのに。
息子は鮭や白身魚を好んで食べるし、とはいえクマのグミもチョコもそれなりに好き。
でも、飲み物は一貫して炭酸水、たまに果汁ジュースの水割りを飲む。稀にスプライト。
アスリートなのかしら…。
そんな息子、体育の授業も持つ教師のオットが惚れ惚れするくらいのシックスパックの持ち主。
放っておけば2時間黙々と自転車で、全力で道路を行ったり来たりしているくらい、運動量が半端ないからなあ。
雪が大量に積もっている近頃、午前午後とそれぞれ3時間は黙々とそり滑りをしている。
そり滑りは、滑るのは楽しいし楽だけど、そりを抱えながら、雪により足場の悪い斜面を毎度上がらなければならないのがしんどい。それを毎日6時間、そりゃマッチョになるわ。
最近そり滑りに飽きてきたようだと思ったら、次は雪の積もったフィールドで近所の子と日がな一日サッカー敢行。…参った。
私も彼のような生活をすれば、健康になるだろう。まずビールをやめないといけないか。
…できない! それを決意するには、ドイツビールが美味しすぎる! うわーん!
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31.Dezember.2020
中古服店もしくはネットマーケットに入り浸っている私、息子用のデニムはいつもそこでまとめ買いしていた。
息子には冬は二重のズボン(Thermohose)を買っていたけど、それでも二重の布という壁(生地)を破って、威風堂々と帰ってくる。
息子が何をしているかって、校庭の坂・滑り台で膝スライディングを決め、さらにまた廊下で膝スライディングをやってのけるからだ。(何のために…)
まだいうと、追いかけっこで捕まりそうになると、全身で転がってタッチされるのをさけようとする。
あのう、そこは、前日の雨で泥だらけになった芝生なんですけど。
君は、ヒットマンに命を狙われている政府の要人かなにかなのかね。
(ちなみにうちの車の後部座席には、犬用の座席保護シートが敷いてあります。
帰宅時に全身泥だらけでにこにこしている、わんこのような息子のために。)
子どものすること、人様にご迷惑をかけているわけでない限り、いくら大人があほらしいと思うことでも、「するな」というのは、粋じゃない。やるだけやるがいい。
…しかしズボンは、お財布的に困る。
穴をつがっても、暇にあかせて器用に糸をつるつる抜き、しかもちょっと「どうだ、やってやったぞ」と
得意そうな顔をしている息子に、頭痛とため息が止まらなかった。
しかも、穴のあいたズボンを履いたままでも、気にせず登校していく。
母親が穴開きでないズボン履いてるのに子どもがそういう”モダンな”服着てると、
学校でちょっと、家庭に関する心象よくないかも?なんて悩んだ時期もあった。
私個人は、私の服であろうと誰の服であろうと、穴あるなしなぞ全く気にしないんだけど、
他の人から、「あそこのお宅(りり家ではない。)はお母さんばっかり綺麗な服を着ているのに子供には適当だ」とか
そんな話を聞いたので、そんな風に見る人もいるのか、とちょっと心配になったのだ。
そんな時、息子より、何人かの友達がEngelbert Straussのズボン履いててかっこいいから
自分も欲しいとのおねだりを受け、ネットで調べると、
技術系の方々(Handwerker)も重宝している、丈夫で実用的、つまり長持ちするズボンだということが判明。
新品で買ってみようとするも、一本50ユーロは高すぎる。
というわけでまた中古マーケットを探すと、5本90ユーロのお得なものを発見、即購入。
買ったのは今年の5月、夏用の薄手のものと、冬用の二重のものだけれど、どれもまだ穴が開いてない!
もともとちょっと穴が空いていたものも買ったけど、2つめの布はまだ無事だ。
だから貫通はしてない。だから大丈夫。
ズボンに穴が開かないのは、本当に、ありがたい。
私の好みでない、いわゆるブランドものなんだろうけど、こればっかりは抗えない。
素晴らしいです。これからもずっと買う(中古で)。
っていうか女性用もあるので、私も欲しい。
私は、デニムを履いていると、股に近い太もも部分ががよく破けて困っている。
運動しろってことか。あはは。
ちなみに、うちの息子はその激しい運動量から、靴底や靴先を即だめにしますが、
これに耐えられる靴のメーカーはないでしょうか…
ご存知の方、是非情報提供をお願いいたします。
19.Dezember.2020
多分もう4年弱くらいオットとパソコンを共有していたのだけれど、
最近やはり不便だと感じることが多かったので、おねだりしてみたら、
うまくオットの使っていた素敵なリンゴ社のノートパソコンを譲ってもらえることになって、大喜び。
私は色々なことを1人でやるのが好きで、
1人の時間も大事で、一番幸せなのは自分がオット関係でなく、個人で仕事をしている時。
プライベートというのは、家族の中でもほしい。
オットはお風呂中や着替え中に、風呂場に私や子どもに入ってこられても平気だけど、
私はちょっと苦手だ。だから風呂や着替え中は施錠する…。
完全に気が抜ける時間っていうのが、要るんです。
だから、物を共有するっていうのもちょっと苦手。
車は共有できるけど、できたら自分のものだけ、っていうのがいい。
そこで自分だけの世界を作りたいと思ってしまうのだ。
とはいえ、さまざまな仕事や事柄が、自分ひとりだけの力で成り立っているとは一切思っていない。
ただ、予測の付かないところで他の人が現れたりすることが非常に苦手。
サプライズで何かされたら、びっくりしすぎて泣いたり怒ったりするタイプです。
ビビリ屋なだけなのかも。でも、本当にダメなの。
一度、私が寝ている時にオットが「おやすみ」をしに私を抱きしめたのだが、
そこで半分寝ぼけていた私は、誰か知らん人が覆い被さってきた!と
本気でびっくりして怖くてパニックで泣いてしまって、オットが私に必死に謝る、
という一幕があった。
なんだかすみません。私の視力がめっちゃ悪いのも原因なのかもだけど。
また話が違う場所へ着地してしまった。
ええっと、だから自分専用パソコン、という、自分だけの世界ができて、
とても居心地がいいです、ということが言いたかったのです。
*
先日、昨年末日本に行って東急ハンズで買った納豆菌を使って納豆を作った。
(期限は2020年10月で切れていたのだけど、もうそういう
期限切れのものを使うのは、ドイツに来て慣れてしまった。
乾物なら、10年前に賞味期限の切れた物でも使える。
ふりかけとか、昆布とか、もう全く気にならない。)
容器の殺菌が面倒そうだなと思ったけれど、
湯沸かし器で沸騰させたお湯を、容器にざっとかけて乾くまで伏せておけば
よさそうだったので、それだけにした。
納豆菌を混ぜた大豆を最大3個の大豆が重なるように容器に入れ、
更に容器の蓋との間にキッチンペーパーを挟み、100℃のお湯を入れた湯たんぽをバスタオルに包み、段ボールの中に入れ、
暖房の上に放置すること24時間。
大体人肌よりも熱い温度を保てばいいそう(40℃)なのだが、
湯たんぽのお湯を替えるのを忘れると、なんだが冷たくなっていることもある。
そういう時は、気づいた時に交換すればいいかなーと思いつつ、
大体8時間に1回替える。
あとは、キッチンペーパーが濡れていたら、乾いているものに交換する。
手作り納豆のレシピに書いてあった成功のヒントに、
「一回失敗してもあきらめないこと!」
と書いてあったのが、よく理解できた。
何度か作らないと、これは感じがつかめない。
その日の気温によって、暖房が暖かったりそうでなかったりもするし。
早く冷蔵庫に入れすぎて、ねばねばしきれなかった失敗作たちは、
ミキサーにかけてみじん切りにして、味噌汁に入れるなどの対策を取った。
これはこれで美味しかったから、よかったかな。
13.November.2020
鍵、財布、携帯、マスク。
半年以上も、この最後のやつまできちんとチェックしなければならないのに、未だに忘れる時があるからいけない。
というわけで、車の中にいつも非常用の使い捨てマスクを保存しているけど、これも割と減りが早いのが困りもの。
コロナ初期は50枚50ユーロで売られていた使い捨てマスクも、今やインターネットで50枚1、5ユーロで叩き売られているから、うっかりまとめ買いをしたくなるけど、
それをするとこのコロナとの生活を認めてしまうようで悔しいので、敢えて、しないようにしている。
複雑な心境だ。でも布マスクの方が環境に優しいから、いいよね。
ちなみに、コロナ初期はどこでもマスクが手に入らないし、作ろうにも布も高いので、家にあったヨレヨレのベットシーツを退職させてなんとかこさえたが、
若い世代の仕事仲間に「ちょっ、りりダサッ!w」と笑われてしまった。
くそー、うちにはあんたみたいに可愛いマスクを作ってくれる母親がおらんのじゃ!
ってかそれは私自身がしろって話かもしれんが、あたしゃ家庭科1の人だよ!
ミシンとか使えんし!
というわけで、その布マスクは素知らぬ顔をしてオットと息子に使わせて、私は主に花柄のシャレオツなショールで口元を覆うことにしている。
*
ドイツは11月に入って、1ヶ月間の予定で半ロックダウンに入った。
レストランは持ち帰りが出来るお店を除いて全て閉店している。
とはいっても、パン屋が通常営業していて少しだけ安心だけれども。
コンサートは完全になくなり、オーケストラで弾く知人たちは、ツアーも、素晴らしい演奏家とのプロジェクトも無くなった…としょんぼりしている。
美術館も博物館も全て閉まってしまい、文化的な生活はインターネットを使用するか、自らアクティブに創作活動をないとできないようになっている。
動物園も閉まってしまい、子どもたちもがっかり。
音楽学校は通常営業をしているけれど、あちらこちらの学校で生徒がコロナ陽性になったとの知らせが来て、その生徒を教えていた先生も濃厚接触者扱いになり自宅待機、そしてオンラインでレッスン決行、とかそういうふうになっているようだ。
ギーチギーチいったり、タイムラグが出たりして大変なんだそうだ。
自分は教会でも働いているのだけれども、来るのはかなりの高齢者の方々が殆どなので、
若手がミサのライブストリームをして、高齢者の方々が自宅でミサにあずかれるようにオーガナイズしている。
ミサで歌えるのも、今の条例では、3メートルの距離を保ちつつ、決められた8名まで、
他の参加者は常時マスク着用、聖体拝領も神父が直前にきっちり手を消毒して更にピンセットを使って行う。
教会入り口の聖水はもう半年以上なくなり、見た目は一緒だけれども、代わりに消毒液が置いてある。
*
スーパーマーケットでもマスク着用になったのはもう始めの時期からで、ゴム手袋着用して買い物をしている人さえいる。
先日、レジの前に並んでいる人をふと眺めたら、マスクの端から細いストローがひょっこりと顔をのぞかせているのが見える。
これは…もしやこの人はシュノーケリングに行きたくてたまらないのかな?
発想は、おもしろいと思った。うん、ストローがあれば苦しくないよね。
マスク着用してる意味ないけどな。
いや待て、もしかしたら、そのストローの先にあらゆる病原菌を防ぐことのできる
小さなフィルターがついているのかもしれない!
またも別の日別の場所、レジで、私の前に並んでいるおじさんが付けている立体マスクがとってもおしゃれなので、ちらっと見る。
二度見する。
同時に、おじさんの応対をしていたレジの人も、真顔で挨拶した後、見開いた目で彼の口元をガン見する。
片方のブラカップだけを切り取り、それにゴム紐を縫い付けて、鼻と口を覆っている。
これは、なんていうか、うん、新しい。立体感がいいよね。
勇気がいるけど、黒とか白一色のシンプルなスポーツブラなら問題なくいけると思う。
でも、レース付きのワイン色のはちょっと、かなり何かに試されている気持ちになるかな。
私だったら、だけど。
コロナ期は発想が豊かになるな…と思う今日この頃。
何かを制限される分、新しい何かを産み出すことができるのが、人間の面白いところだな。
例の配管工のために取っておかないといけない。
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1.September.2020
2ヶ月ほど前に、前住居から10キロほど離れた街に引っ越した。
インターネット上、ちなみにeBay Kleinanzeigen で、「4人家族が新居を探しています」と入れたら、早速、入居者を探していた大家さんから情報が来たためだ。
(ちなみに、住居を探す際には出来る限り情報を小出しにすると連絡が来やすいそうだ。)
そこから入居決定まではトントン拍子に運ぶ。
とても優しい大家夫妻が、色々と私たちのために入居の日程も家具もオーガナイズしてくださる。
新居は家賃も安いし、大家さんがスペアキー持ってないし、パラダイス!!
もう、めっちゃ壁の薄い家から出て、同じ家のすぐ下に住んでいた前大家(仮にA氏とする)曰く「歴史的に貴重な」木の床を傷つけることを恐れずに、子供たちと日常を送れる!
しかしそこから退去に際し、A氏とのトラブルが悪化、警察沙汰になる(する)。
簡単に言うと、A氏、住人である私たちの許可なく、外出時を見計って私たちの住居に侵入、色々見て回る
という所業を、私たちが設置していた監視カメラに録画される。
それも7日間連続で。
映像はもちろん全て保存しておき、通報時に、警官に全て送る。
申し訳ないのだが、A氏にはちょっと前科があったので、カメラを購入していたのです。
罪状 : Hausfriedensbruch. 不法侵入。
引っ越しは1日で一気に済ませた訳でなく、2週間ほどにわたってゆったりと荷物の運び出しをしたので、
通報後も、下に住むA氏はもちろんしばしば玄関に顔を出し、うっかり会えば訳わからん悪態つかれたり、逆ギレされたりで私とオットが鬱になって
厄介だったのだけど、
最終的に敷金を私たちがA氏に全て残す、ということで一応解決、
通報はしたけど告訴はしないということで、終わった。
引っ越しの際には、とても親切でフレンドリーな近所の人たちにすごく助けてもらった。
私たちが1人でいたら、A氏が私たちにさらにすごい罵声を浴びせるだろうからと、
荷物運び出しの際にいつも「証人」としてついてきてくれたのだ。
本当に感謝!!!
みんなとは、このトラブルを通してもっと仲良くなった気がする。笑
私個人は、警察に通報しに行く時、以前のトラウマ(というか以前警察にお世話になった元彼との事案)を思い出して軽く引きつけを起こして異様に号泣した自分がいて、
なんだかまだ消化しきれてないんだろうなーと思った。
またかよ!!もう十分だよ!!なんで私がこんな目に遭うんだよ!!
って思ったし。警察沙汰はもうお腹いっぱいでやんす…
でも今回もとても真剣に対応していただいて、本当に感謝です。
ますますドイツ警察のファンになった。ありがたいことです。
3歳になった娘、お腹が空いたら庭に行って、苺をとってむしゃむしゃしていた。
詳細はまだ時間を見つけて書こうかと思います。
現在我が家には、オットが使うPC一台しかないので、なかなか長い文章を打つという意欲が湧かずのご無沙汰です。
気にかけてくださっていた皆さま、お元気でお過ごしだといいのですが!!
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5.November.2019
私は掃除が非常に苦手だ。
仕事でいっぱいいっぱいで、洗濯物だって、終わって5時間後に思い出して洗濯機から取り出して、干しだす事だってある。
先日、家のガラス製の電気コンロを肉用ハンマーで叩いて、割ってしまった。
うちのすぐ下に住む大家さんに謝りに行ったら、玄関横のスペースが汚い、コンロが汚い、空気が悪いから換気しろ、家が汚いとついでに怒られた。
いわゆる、「義理の母」がやるみたいに、埃を指ですくって言われる例のやつをされた。
わかった。玄関横スペースが汚いのは認める。私も、汚いなと思っていた。これは私の怠慢が起こしたことで、何も釈明する気はない。ひたすら謝った。恥ずかしかった。
でも、換気のことや、家がごちゃごちゃしてることまで言われる筋合いないんじゃないのか、と思ってしまった。
あなたが今入ってきたこの空間、うちの家族のプライベートゾーンですけど。
大家さん(60代独身男性)のお宅のように、子どもがいないわけじゃないし、常時家にいるわけじゃないし、私は主婦じゃない。
うちは時間がある時にまとめて家を掃除するのだけれども、いつもは綺麗に家を保てない。
彼は大事な木の床を傷つけるなと仰るけど、8歳と2歳児にそう指導したって無理だし、床を傷つけないようにマットを敷き詰めるお金だって、うちにはない。
(入居の時、彼は、是非若い家族をうちに住まわせたいのだ、と上機嫌だったのだけど。アレ?)
息子が床でミニカー遊びをしたら全力で止めないといけないし、娘が椅子を引きずり出したら金切り声を上げて阻止しないといけない。もちろん、椅子の足にちゃんとフェルトはつけてあるけど、剥がれているのに気づかない時もある。
子供部屋だけは床を傷つけないようにマットが敷いてあるけど、彼らは他の部屋でも遊びたがる。
ドアを閉める音がうるさい、と注意されたこともある。
しかしながら、家の下から「ドカン!」「バタン!」と聞こえるこの音は、もしかして、あなたじゃ無くて他の幽霊かなんかなんでしょうか。あはは。
11月と12月は、いつも仕事が大量に入るから、家事そっちのけでひたすらに準備しないといけない時期。
そして、ボンビーな我が家は、この私の繁忙期がないと、金銭的に結構やっていけない。
大家さんは昔、私と同じ専門を勉強していたこともあって、私の仕事に理解があるのは本当にありがたい。発表の機会には、いつも来てくださる。
しかしながら、じわじわストレス…。
引っ越したいけど、私の3つの職場から徒歩でたどり着けるという立地の素晴らしさと、私の専門に対する同居人(もしくは大家さん)の理解があるので、他に行くことが考えられない。どうしたもんか。
でも、大家さんが指摘するように、家を常に綺麗に保つのは大事なことだとも思う。
彼のお母さんが建てたお家だそうで、とても大事にしていらっしゃるのもわかる。結構執着に近いけど。
時々、それでも、あまりにもこちらの切羽詰まった状況を無視して、一方的に批判されることに疲れる時がある。
こちらに余裕がある時は、そうですね申し訳ありません以後気をつけます、で流すんだけど。
うちでもし火事が起こったら、大家さんは、私たちの安否よりも、真先に家の具合を心配するに違いないのだ。
うーん、人に対して悪意を持つのはすごく疲れるし、いい気分じゃない。
それに、自分が仕事と家事を両方完璧にこなせないのも悪い気がする。
でも、私の仕事はいつも雇われだから、一回でもポカすと二度と声がかからないのよね…。狭い町だし。
というわけで毎回必死でやっているが、今度はそうすると家が整わない、そして大家さんからのクレーム、という悪循環。
この出来事にも、きっと何か大事な意味があるんだと思う。
ここから何か学んで、もっと熟した人間性になるため、必要なことなのだ。
だから、大丈夫。
…うん、ちょっと泣いたらひとまずメディテーションしよう。
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